USB2.0ストレージHDD 2TBのfsck所要時間

hdd_backup

毎月定期的なワークフローとして複数ハードディスクの検査作業をバックエンドで実行しています。一旦テスト実行の命令をしてしまえば、そのまま完了するまで放置しています。

検査の内容は ファイルシステムの整合性チェックとディスクブロックの読み込みテスト。( fsck badbloks )そして、HDD S.M.A.R.Tの読み込みロングテストです。

最近のHDD容量はテラバイト越えのもので、すべてのテストを終えるにはかなり時間がかかります。

一例をあげますと、2TB SATAハードディスク ext3,ext4ファイルシステムのブロックチェックでは、外付けUSBケーブル接続(USB2.0) で 約18時間かかり、内蔵取り付けでは4、5時間ほどの時間を要します。

S.M.A.R.T long test(ロングテスト)は、ハードディスク内部テストですので、外付け・内蔵の違いで時間は変わらず、約5時間位かかっています。

なぜ定期的にハードディスク検査をしているかというと、エラー箇所(不良セクター)を検知する事は当然ですが、検査によりハードディスク表面すべてのセクター(箇所)を触る(磁気で読み取る)事が重要と考えています。

定期的な読み取りテストをしているハードディスクは不良セクターのエラー防止に役に立ちます。

それは、取り外して長期間休止しているハードディスクと、稼働中または定期的な検査をしているハードディスクでは、後者の方が不良セクター故障率が低くなる傾向があります。

また、ある一定期間(例えば1ヶ月サイクル)で不良セクターが増加し続けるケースでは、そのハードディスクが近い将来に故障する可能性が高いです。

これらの症状は、弊社の経験上によるもので、数値化されている訳ではありませんが、ある程度推測されてきました。

ちなみにハードディスク内部のS.M.A.R.T テストは、ストレージがオンライン(マウントしている状態)で検査することが加能です。Linux,Unixサーバなどでは、smartdというサービスを起動しておくことにより定期的かつ自動的にテストを実行し、エラーの際メールなどで報告してくれます。

次回、不良セクターをみつけた場合、どのように修復または回避するか記事に書きたいと思います。

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